ウニとアワビの潮汁

好きなポケモンはガブリアス

遙か2の八葉は誤解されている。

この記事にはタイトルの件について、遙か2の感想についてが書いてあります。

タイトルの件は誰に向けて言ってんのかわからないし、無駄に長いので読まなくてもいいかもしれません。読まなくてもいいです。

タイトルの件

9/9 追記:誰に向けて言ってんのかよくわからないって書いてはいたんですけど、私が見てきた意見を基準にはしてます。でもそれには過去の私の意見も含まれてるんですよね。このタイトルの件の対象を誰かに定めるとしたら、過去の私自身なんですかね。つまりは過去の自分の認識との対話記事みたいなもんかも!

 

でも遙か2を楽しんだ私のことは見ていってください。

遙か2の感想はこちら

私の遙か2への想いを綴ったよくわからない文章

 

ちなみに以下は、私の遙か2の推しカプの八葉が花梨ちゃんに会えない夜の過ごし方がわからず、夜な夜な他の七葉に夜の過ごし方について聞いて回る嘘みたいな音源です。

あまりにも妄想みたいな内容なので、狂った私の脳内での出来事かと思って何度も聴き返しました。でもやっぱり妄想ではなくて、紫姫の館に一番乗りして「神子に会えない夜は長くて、迎えに行くことができる朝が待ち遠しい。これが生きる喜びというもの?」って花梨ちゃんに語り掛けてる。本当に嘘みたいな公式。これが現実なんですか?信じられない。

お前を迎える朝

お前を迎える朝

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遙か2の八葉は誤解されている。

 

天の青龍・源頼忠(26)

 

地の青龍・平勝真(20)

 

天の朱雀・イサト(17)

 

地の朱雀・彰紋(16)

 

天の白虎・藤原幸鷹(23)

 

地の白虎・翡翠(31)

 

天の玄武・源泉水(19)

 

地の玄武・安倍泰継(21)

 

以上8名。

神子としてたった一人で異世界に召喚された高倉花梨を神子と信じることができず、あろうことか冷たい態度を取る、塩対応で有名な遙かなる時空の中で2の八葉です!

 

っていう情報、半分くらいは誤解です。

 

どこが誤解でどこが真実なのか、それはこうなります。

神子としてたった一人で異世界に召喚された高倉花梨を神子と信じることができず、あろうことか冷たい態度を取る、塩対応で有名な遙かなる時空の中で2の八葉です!

 

遙か2の八葉が花梨ちゃんに冷たい態度を取り、塩対応をするという事実はないんです。

むしろ、花梨ちゃんにはとっても親切です。得体の知れない小娘をそこまで目にかけるか?ってくらい親切です。

ではなぜ花梨ちゃんに冷たい八葉だと誤解されることがあるのか?

 

 

 

 

 

龍神の神子の伝承ガバガバランド・京

どうして遙か2の八葉は冷たいと思われがちなのか?

最初花梨ちゃんを神子と信じてくれないからです。

これに尽きます。

 

「私が八葉? 馬鹿を言うな。誰が偽物の龍神の神子に仕えるものか」なーんて振る舞いは誰もしていないのに、神子と信じてもらえない花梨ちゃんが塩対応をされているような認識がそこそこ有名になっています。

それもこれも、「龍神の導きで降り立った少女を神子と認めず、己に宿った宝玉の存在からも目を逸らす八葉のイレギュラーさがシリーズ内でも際立っているから」だと考えます。

他のナンバリングには、神子の力不足を指摘する八葉はいても、神子であることを訝しむ八葉はいません。自身が八葉に選定されたことからも逃げません。

あるナンバリングには、自分に飛んでくる宝玉に「来ないで!」って言ったり、のらりくらりと八葉業を避けたりした八葉もいるけど、彼がそのような行動をとったのは『八葉という重責を受け止めたうえで、自身に務められるのかという不安を抱いていたから』です。

 

「お前が神子か? しかし俺は自分の仕える相手は自分で見極めたい。 お前の主君としての器を見せてみろ」って神子を試すような言い方をする八葉はいても、神子が神子であることは受け入れています。八葉として自分が仕えるべき相手か見極めることは、自身が八葉であると受け入れることの上に成り立っているからです。

それに、時代によっては八葉各々の立場があるため、「八葉だからと無条件に神子に仕えろというのは難しい」って態度は珍しいことでもおかしいことでもありません。

 

しかし、花梨ちゃんの八葉は、星の一族にお前が八葉だと言われようが、身体に宝玉が埋まっていようが、「龍神の神子はもういるし……。私が八葉というのもなにかの間違いでは?」って態度を取ります。

(遙か5の八葉も「俺らが八葉である確証はどこにもないわけだから、八葉として動いてくれと言われても難しい」って消極的な態度を取ったことはあるけど、それは龍の宝玉が失われていたせいで正式に八葉が選定されていないからで、遙か2の八葉のように自分の身体に埋まった宝玉までも信じられなかったわけではありません。龍の宝玉を取り戻して白龍に「あんたが天の青龍!あんたが地の白虎!あんたが━━」されてしまえば「俺ら八葉じゃん!」って八葉であることを認め、神子に協力してくれる。神子との利害一致でもあったからです。)

 

どうして遙か2の八葉は花梨ちゃんが神子であると信じられないのか?

遙か2の世界では、龍神の神子&八葉システムが正しく伝承されていないからです。

 

これのせいで、八葉が花梨ちゃんのことを神子と信じられないのは仕方ないことなんです。

だって八葉は龍神の神子が2人いるなんて知らないから。1人目の神子が現れている以上、2人目の神子なんて聞いたことのない存在を信じられるわけがない。いくら身体に宝玉が埋まっていても、自分が「聞いたこともない2人目の神子の八葉」だなんて虚構としか思えないわけです。

 

星の一族ですら、龍神の神子が2人いるということを知りません。

というか遙か2の星の一族は、他のナンバリングの星の一族が当たり前に持っている情報も知りません。

紫姫も「院のもとに龍神の神子がいるなど。それは偽物に決まっております」なんて言う始末。100年前(遙か1の代)の記録もろくに残っていないんです。(1の代で黒龍の神子が鬼の一族に利用されたことを伏せるため、黒龍の神子の情報は残されなかったからとか?星の一族にかかわる人間の体裁的にまずかったとかそういう何か?)

 

だから、八葉は花梨ちゃんが神子であることを頭ごなしに否定してるんじゃなくて、「龍神の神子だって名乗らないほうがいいよ。院の元にはお気に入りの龍神の神子がいるんだから、下手したら不敬で捕まるよ」みたいな感じ。

花梨ちゃんの力が弱い云々じゃなくて、 1人しかいないはずの神子はもう京に存在してるから、花梨ちゃんを神子だとすんなり信じることができないんです。

決して「力が弱いお前なんかが龍神の神子なわけねーだろバーカ!」というわけではないんですね。

 

それに、八葉は千歳のことを「院の元にいる人物こそが、本物の龍神の神子だ」って立ててるわけではありません。

「京にすでにいる龍神の神子は、院に憑いた怨霊を祓ったため、院に信頼されている」って情報があるから、千歳を疑う理由がないんです。逆に言えばこれしかないので、八葉的には花梨ちゃんと千歳、どっちが本物かなんて判断することもできないってわけです。

だから、八葉は花梨ちゃんに「どっち本物かはわかんねーけど、院の元には龍神の神子を名乗る人物がいるから下手なことはやめとけ」って言うしかありません。

 

マッポーの世でもなんでも、「龍神の神子は2人いる」って伝承さえあれば、花梨ちゃんはみんなにすんなり八葉になってもらえたかもしれない……。

 

異能のボランティア男=遙か2の八葉

とまあ、いろいろな事情があるんですが、遙か2の八葉が花梨ちゃんを神子と認めてくれないのは事実です。

そしてきっと、この要素を誇張をすることで、

遙か2の印象が強まるんだと思うんですよ

龍神の導きで京に降り立った少女を神子と認めず、己に宿った宝玉の存在からも目を逸らす八葉というのは、他のナンバリングの八葉と比べたら珍しい男たち。遙か2単体で見た彼らの言動は正しくても、神子が神子であることは疑わない他のナンバリングの八葉と比べたら、相当珍しい男たちです。)

 

そうして遙か2の印象を強めるのがいいか悪いかはひとまず置いて、「花梨ちゃんを神子と信じてくれない冷たい八葉が、花梨ちゃんの頑張りで次第に神子と認めるようになり、最後には花梨ちゃんを中心に一致団結するんだよ!」って言われがちな遙か2の筋書きには、

神子と信じてもらえない逆境の中で努力した頑張り屋さんの花梨ちゃん

花梨ちゃんに冷たかったのに信頼を寄せるようになった八葉

という、2つの誇張が入り込みがちです。

 

花梨ちゃんがたった一人で京に召喚され、八葉探しと一からの人間関係構築を余儀なくされるところから始まるのが遙か2です。これらを花梨ちゃんは序章で済ませます。

一緒に異世界に飛ばされた友達がいなかったという意味では、花梨ちゃんは逆境に身を置いていました。しかし、それ抜きでは京で花梨ちゃんが置かれた環境が最低最悪、不憫すぎるってわけでもなかったと思うんですよ、私は。

(一緒に異世界にやってきた友達がいなかったのはもうどうしようもない。花梨ちゃんは中高一貫の女子高だから仲良しの男のお友達はいなかったってことにしよう。花梨ちゃんは京で新しいお友達を作るしかない。

 

花梨ちゃんは神子と信じてもらえない逆境の中、たった一人で八葉探しと人間関係構築を頑張ったわけではありません。紫姫の他にも花梨ちゃんに親切にしてくれる人間がいました。

星の一族に神子と呼ばれる花梨ちゃんを神子だと信じてないし、身体に宝玉が埋まってるくせに自身が八葉だと認めてもいないにもかかわらず、花梨ちゃんの神子業に付き添ってくれる親切な男がいたんです!

その親切な男は全8種、花梨ちゃんの京暮らしスタートは8パターンあるわけです。

 

遙か2序盤の流れをおさらいします。

  1. 京に落とされた花梨ちゃんは1人の男(全8種)と出会い、そこでお名前交換
  2. 八葉に鈴の音が聴こえ、それぞれの宝玉が埋まる部位に熱が溜まり、龍神「八葉」って呼ばれる
  3. 現れた星の一族に「神子と八葉発見!」される
  4. 八葉に「いやいや龍神の神子はもうすでに京におりますでしょ」って訝しがられる(花梨ちゃんを強く否定するものではない
  5. 八葉から心のかけらが抜ける
  6. 突如現れた怨霊を八葉と二人で倒す
  7. 戦闘で気を使い果たした花梨ちゃんが倒れ、八葉と一緒に紫姫の館に
  8. 龍神の神子と八葉についての説明を受け、花梨ちゃんは自分の世界に帰るために頑張ることを決意
  9. 京に不慣れな花梨ちゃんを放っておけないとか、なんか楽しそうとか、拾った手前面倒を見る義務があるとか、それぞれのいろいろな理由で八葉が花梨ちゃんの京散策のお供を申し出てくれる!

 

これがどういうことかと言いますと、遙か2の八葉は

困っている得体の知れない小娘・高倉花梨のことは思い遣ってくれるんです!

花梨ちゃんに冷たくもなんともないんですよね。

 

本当に冷たいならば、というか普通に考えて、花梨ちゃんを紫姫の館に置いて「じゃあな! 元気でやれよ!」 って帰ることもできます。花梨ちゃんを館まで送り届けた解放感で、飛び跳ねながら帰ってもいいはずです。

それなのに、「京のことまだ知らないんだよね? じゃあ私が付き合ってあげる。明日またここに迎えに来るね」ってわざわざ面倒ごとに首を突っ込む。誰も頼んでいないのに。

どうして?

それは、花梨ちゃんが龍神の神子で自分が八葉であるのを受け入れることと、困っている花梨ちゃんを助けることは別問題だから!

困っている花梨ちゃんを放っておけないからです。

 

花梨ちゃんとその八葉は数日間、一緒に行動します。大半の人は京に不慣れな花梨ちゃんへの親切心、一部の人は「おもしろそうだから」や「本当に龍神の神子か見極めたい」という考えから。

なんにせよ、自分に八葉の自覚がないのであれば別にしなくてもいいことに向き合っているのは確かです。2人は一緒に八葉を探したり、京をめぐったり、ずっと一緒に過ごします。

この時点で大分ハードなボランティアだし、それを良心だけでやってのけるんだから遙か2の八葉は大したものです。特に国家公務員の人はこんなことしてて大丈夫だったんですかね。

 

「どうしたらいいのかわからないって、こわいよな。だから、これからのことが決まるまで、一緒にいてやるよ」

遙かなる時空の中で 2

遙かなる時空の中で 2

  • 発売日: 2002/02/28
  • メディア: Video Game
 

PS2版遙か2の説明書は『得体の知れない小娘・高倉花梨を拾った八葉による「八葉」「神子」「高倉花梨」についての所感掲載スペシャル小冊子』です。

イサトくんなんて、「こわいだろうから一緒にいてやる」って100%の好意の塊で花梨ちゃんに付き合うことを決めてんの。他の八葉も大体そんな感じなので、みんな人が良い。

 

 

以上のことから、花梨ちゃんにとって「神子だと信じてもらえないこと」は逆境でもなんでもなかったと思うんですよ。心細さに寄り添ってくれる現地の人がいたんだから。「八葉とか神子とかは知らねーけど」で付き合ってくれる人がいたんだから。

 

まあ神子と信じてもらえないことのほかに、神子としての力が弱いとか、八葉が全員集まらないとか、懸念要素はそれなりにありました。

でも、花梨ちゃん自身はそれをそんなに気負ってなかったから……。

「神子の力が弱い」って言われてもいまいちぴんときてなかったというか、神子として力が弱いのを憂うことはなかったと思うんですよ。ゲームの中には、「頑張って力を高めよう」って前向きに頑張る花梨ちゃんしかいなかった。(でもそんな姿しか見せない花梨ちゃんだから、アクラムと絆を深めて荒野に行っちゃうのかもしれない……)

あと、八葉同士が仲悪いってのは逆境っちゃ逆境かもしれないけど、花梨ちゃん自身は八葉の不仲にそこまで悩んでなかったから……。

(喧嘩を繰り返す青龍に対し、「だって、途中でとめてもけんかするでしょ、ずっと。とことんやれば、わかりあえるかと思って…」って、もうとことん喧嘩しろと仲裁を諦めた花梨ちゃんだもん。ぶつかりあって男の友情がめばえました。)

 

話を戻すと、

花梨ちゃんは親切な八葉っぽい男と二人で八葉探しを頑張ったんだよ~!(+星の一族)

ってことなんです。

 

花梨ちゃんはたった一人で異世界に召喚された。家族も、幼馴染も、友達もいなかった。でも代わりに、やけに親切な八葉っぽい男がそばにいてくれた……。(紫姫は可愛いし)

他のナンバリングの神子と比べられるほどの気苦労もなかったように思えます。それぞれの時空で大変なことのベクトルが違うからね。

 

ゲームの花梨ちゃんはいきなりこんな理不尽に巻き込まれたことについてあまりネガティブな感情を表に出さないけど、やっぱり一人は不安だったはず。知らん土地に放り出されて、どんなものかも知らない八葉を探し出せなど正気の沙汰ではない。

そんな時に、「困ってるんだよね? だったら手助けしてあげる」って協力者がいるという安心感。それに付随する「まあ俺は八葉じゃないけどな」って前提は取り立てて悩みの種というわけでもない。そもそも、花梨ちゃん自身が神子と八葉の関係についてあんまり深く理解してなさそうだし。

とにかく、協力者がいるってだけで随分と気が楽になるはずです。

てかみんな、花梨ちゃんを神子だと信じてない段階でも働きぶりは普通に八葉なんだもん。

花梨ちゃんを神子と認めない限りは「親切な男」でしかないのに、かなり良い働きをしてくれる。

 

遙か2の八葉、なんて親切な男たちなんだ……

 

 私・俺・オレ・僕・私・私・私・私しか知らない高倉花梨

親切な男として、花梨ちゃんの八葉探しに付き合った八葉。花梨ちゃんはいろんな人に、ちょっと怖い人にも話しかけて、一生懸命できることを頑張りました。

でも、八葉全員を見つけることはできませんでした。深苑に「神子の力が弱いから8人見つけられないんだ」って責められた花梨ちゃんですが、強く言い返すこともしません。

 

しかし、花梨ちゃんの頑張りを知っている八葉はそれが引っかかってしまいました!

 

花梨ちゃんの頑張りを知る男は

花梨ちゃんの努力が無視されたことを見逃せず

つい口を挟んでしまう

 

【事例】 

頼忠「差し出がましいことを申します。もう、おやめください。花梨殿も力を尽くしておいでです」

 

彰紋「おやめなさい、深苑殿。花梨さんも頑張っていらっしゃるでしょう?」

 

幸鷹「そのような言い方は感心しませんね。努力がすぐ形になるとは限りません。一概に否定するのはどうかと思いますよ。この方は頑張っていらっしゃる」

 

泉水「あの…そのような言い方は、こちらの努力を、その、無視することになるかと…。あなたは頑張っておられました。素晴らしいことです」

 

花梨ちゃんに付き添っていた八葉はそれぞれの言葉で深苑を諭し、花梨ちゃんの努力を認めるような発言をするんです。

(そもそも花梨ちゃんの神子としての力が弱いのは彼女のせいじゃないもんね。龍神の神子の力を削ぐほど京がおかしくなってたからこそ、花梨ちゃんが神子として召喚されたんだから。)

 

 

花梨ちゃんを拾って、

自分の世界に帰るために頑張るという花梨ちゃんの助けになることを決め、

花梨ちゃんが八葉探しのためにいろんな人に話しかける姿をそばで見て、

花梨ちゃんが頑張る姿をずっと見守っていた、ただ一人の八葉(全8種)。

 

誰も知らない花梨ちゃんを知っているただ一人の八葉

 

特別感が半端ないですよね。

京に来て日が浅い花梨ちゃんの支えになっていたに違いないポジションなわけです。このポジションは1つしかありません。花梨ちゃんに好意を抱いた後にどんなに欲しても手に入るものではありません。

 

仮に、八葉全員が花梨ちゃんを好きになってしまったとします。みんながみんな、花梨ちゃんの唯一の人になりたい。

きっとそんな時、花梨ちゃんが京で最初に出会った八葉は頭一つ抜けるはずです。だって、花梨ちゃんの神子業の基礎固めの手伝いをしていたから。あれなーに?これなーに?って状態の花梨ちゃんにいろいろなことを教えたのは、花梨ちゃんを拾った八葉だからです。

 

花梨ちゃんに冷たかったのに信頼を寄せるようになった八葉」は誇張だと言いました。

この「花梨ちゃんへのマイナスの感情がプラスに転じた」て認識だと、好感度の振れ幅の大きさを感じられて、より花梨ちゃんへの愛が強くなるように思えるんですよね。私も乙女ゲーで互いに好感度マイナスからスタートしたカプがラブラブになるのが大好きだし、ゲインロス効果と関連させて語りたくもなる。

でもそれは、右も左もわからない花梨ちゃんに親切心で付き添っていた八葉の気持ちが無視されることでもあります。

花梨ちゃんに付き添った八葉は親切だった。それ以外の八葉だって、頭ごなしに花梨ちゃんを否定したことはありませんでした。

泉水さんも「あの…そのような言い方は、こちらの努力を、その、無視することになるかと…」って言ってました。

ずっと花梨ちゃんに親切だった八葉が冷たい人間として認識されるのは、なかなかにアレです。

 

八葉は花梨ちゃんに優しい

まだ花梨ちゃんを神子と信じていないくせに、仕事やプライベートの合間を縫って花梨ちゃんの神子業に付き添ってくれていた遙か2の八葉、すごい! 

 最初に花梨ちゃんを拾えれば、花梨ちゃんをどうしても京に引き留めたい時に使えるかもしれん。

「花梨。花梨がこの世界に馴染むための手伝いをしたのは私だよね? 私のために京に残る気はない?」とでも言えれば……。言えれば……!!!!!!!!!!!!

 

他の7人の八葉は何してたの?

花梨ちゃんに付き添っていた八葉以外の7人は花梨ちゃんに何をしてくれたのか?

特に何もしてくれません。

 

「困っている得体の知れない小娘・高倉花梨のことは思い遣ってくれるんです!」とは言ったけど、何かしらのアクションを起こしてくれるのは花梨ちゃんを拾った一人の八葉だけで……。

 

だからといって冷たいわけではありません。ただ知り合いになるだけです。

まあ一人は世話焼いてくれたんだから、それでよくない!?

 

味方勢力八葉の場合は、「もしかして八葉じゃないですか?」「え? 何のことだかわからないです……」「○日に説明会ありますよ。来てくれませんか?」「じゃあ行きます」ってとりあえず説明会の約束を取り付けることができます。

敵勢力八葉の場合は、(この人八葉なんじゃない?)って目を付けておくだけで終わります。白龍の鈴の音は鳴るけど、宝玉が埋まる演出はないです。

 

1章では序章で花梨ちゃんが出会った八葉と同勢力の八葉4人だけが花梨ちゃんを神子だと信じてくれます。

2章スタート時点では敵勢力の八葉4人はまだ信じてくれていません。2章ではそんな八葉をパートナーに選んで共に行動することになりますが、そうなった経緯は「「1章のパートナー勢力についた怨霊を花梨ちゃんが退治したという噂を聞き、花梨ちゃんの力を借りたいと願い出た」というものです。 

 

花梨ちゃんをまだ神子と信じていないのに、力を借りようとしてくる敵勢力八葉

 

あ!こんなんだから遙か2の八葉が冷たいとか塩対応とか言われんのか!それは納得!確かに微妙に腹が立つ!

 

でも、これのおかげで八葉vs八葉があっておもしろいから許してください(vsってほどでもない人たちもいるけど、言葉がキツい人はキツいからね)

 

1章パートナー・イサト/2章パートナー・泰継

イサト「花梨の力を利用するだけしようって腹づもりか」

泰継 「そうだ。京の気の乱れを放っておけばやがて京は滅びる」

イサト「気に入らねぇな。利用しようって態度がさ」

 

 1章パートナー・泰継/2章パートナー・泉水

泰継 「お前は神子の存在を認識したか」

泉水「泰継殿…。あの…それは…。龍神の神子は院のおそばにもおられますから…」

泰継「…わからないなら、それもいいだろう」

泉水「…………」

泰継「清浄なる者がわからぬなら、好きにするがいい」

 

 1章パートナー・勝真/2章パートナー・泉水

勝真「院側のヤツらも花梨を認めたって考えていいのか?」

泉水「あの…それは…。龍神の神子は院のおそばにもおられますから…」

勝真「…信じてはいないってことか。なら、なぜ来たんだ?」

泉水「すみません…」

勝真「好きにしろ。花梨が決めることだ」

 

 1章パートナー・翡翠/2章パートナー・頼忠

翡翠「ここに来たということは、彼女を龍神の神子と認めたのかい?」

頼忠「いや…。今回は、あくまで院を呪う怨霊を退治するために力を貸すまでのこと」

翡翠「それはまた、ずいぶんと虫のいい話だね」

頼忠「……」

翡翠「あいにく、私はそういうのが好きではないのでね」

 

花梨ちゃんを神子と信じる八葉は、信じていないくせに力だけ借りようとする敵勢力八葉に苛立ったり煽ったりする。

勝真、翡翠、泰継、イサトははっきりした物言いなのでちょっと怖い。帝側の男の煽り文句は一流です。

 

花梨ちゃんをまだ神子と信じていないのに、力を借りようとしてくる敵勢力八葉を冷たいと取るか、塩対応と取るか。でもまあ、

敵勢力の八葉がちょっとアレでも、同勢力の八葉が勝手に応戦してくれるんだからよくない!?

 

 

ゲームに比べたらOVAの八葉はあんまり親切じゃないかもしれない

前述の通り、ゲームの遙か2の八葉は花梨ちゃんに親切です。でも、それはゲームでの話です。

花梨ちゃんが神子だと分かっても、神子の力になるどころか、ありのままの高倉花梨の力になることまで避けていたのはOVAの八葉なんですよ。(でも泉水さんは八葉で一番花梨ちゃんに優しかった)

OVAの彼らなら、花梨ちゃんに冷たい塩対応八葉と言われてもおかしくはない……かもしれない。実際は冷たくも塩対応でもないけど、非協力的度で言えばゲームよりずっと上という意味で。

 

ゲームの花梨ちゃんは降り立った地で八葉の1人と出会いますが、OVAの花梨ちゃんはいきなり京にほっぽりだされ、馬に轢かれかけます(ここはゲームでの青龍との出会いとほぼ同じ)

ゲームでは京で最初に出会った八葉に拾われる花梨ちゃんですが、OVAでは誰も拾ってくれません。星の一族もすぐ見つけてくれないし……。(ってかゲームは星の一族が花梨ちゃんを発見するのが早すぎる)

夜の羅城門跡で花梨ちゃんが一人でうずくまってる姿、悪い人に絡まれる姿。本当に苦労させられていて、ここまでくると不憫な神子としか言いようがありません。

八葉は花梨ちゃんが危険な目に遭えばタイミングよく現れて助けてくれますが、その場限りの関係で終わります。中には花梨ちゃんに出会わずに宝玉が浮き上がった八葉もいる。

え?じゃあいつになったら花梨ちゃんの元に八葉が集まるのよ? 

 

それは花梨ちゃんが大半の八葉と接触した後。

京で怨霊騒ぎが起こった際に、花梨ちゃんが行く先々で出会っていた八葉がたまたま花梨ちゃんを中心に集合します。

花梨ちゃんを守るような形で……

(このシーン、シリアスなのに八葉が人間洗濯機状態でめちゃくちゃ笑ってしまう。絶対誰かしらこの後に足痛い腰痛い状態になる。危険です。)

 

花梨ちゃんを守りながら怨霊と戦った八葉は、本当にボロボロです。見るからにボロボロ。だって人間洗濯機になったんだもん。

みんなもう満身創痍。そんな時に敵の刀が花梨ちゃんに向かい、庇って利き腕に刀が刺さった八葉もいた。

もうみんな動けない……。なのに敵はまだ超元気。どうしよう……。

そんな状況で花梨ちゃんは叫びます。花梨ちゃんから力が溢れ、敵を消滅させたのです。花梨ちゃんは何も知らない状況で、神子としての浄化の力を使いました。普通の人間にはとても出来ないことです。

 

その様子を固唾を飲んで見守る八葉。

怨霊が消えて普段の景色に戻った京。

ボロボロの少女と男8人。

そして「お迎えに上がりました、龍神の神子様」と現れる2人の少年少女と、「八葉をお集めになられたのですね」との言葉。

 

ゲームより大分花梨ちゃんが神子であることの証明材料が揃ってる……!花梨ちゃんが龍神の神子の力を揮う姿を八葉全員が見ていたんだから!

 

なのになんでか八葉はバラバラなんだよな。

 

それどころか、花梨ちゃんに「私の八葉になってください」って言われても、「あなたが龍神の神子で、私が八葉だという証拠があるならばそうしましょう」って拒否する八葉がいる。

あの状況を見ておきながら?!??!!???

(証拠ってなに!? あれ以上の証拠があるか!?) 

 

他の八葉だって、花梨ちゃんと話したり一緒に行動することはあっても、それは八葉としてではない。ゲームと違って花梨ちゃんが神子であることは認めていても、八葉として働くことは受け入れていないんです。

一度は八葉として花梨ちゃんを助けることを決めても、己が扱う八葉の力に恐怖して「やっぱやってられねえ」って拒否した八葉もいる。

 

深苑に「まだ一人も八葉を得ていないだと!?」って怒鳴られて、しょぼんとする花梨ちゃんが痛々しい。

花梨ちゃんがアクラムに思いを寄せるのもわかります。八葉の誰といる時よりも嬉しそうな花梨ちゃんの顔。だって花梨ちゃんに「お前が私の龍神の神子だ」ってはっきり言ってくれたイケメンはアクラムだけなんだもん。OVAの花梨ちゃんがアクラムと一緒に荒野行きを選んでも、八葉は指をくわえてみてるしかないよ。

OVAはアクラムが素顔を晒した時のドヤ顔が最高なのでおすすめです。顔面偏差値自信兄貴の風格)

 

このようなことがあるので、多分、「神子としてたった一人で異世界に召喚された高倉花梨を神子と信じることができず、あろうことか冷たい態度を取る、塩対応で有名な遙かなる時空の中で2の八葉」ってイメージに合うのは、ゲームではなくOVAの八葉だと思います。

 

だからなんだって話なんですけど、

OVAの八葉は、最初から『得体の知れない小娘・高倉花梨』のことは助けようとしてくれてたゲームの八葉の聖人度をより強調してくれるというわけです。

 

しかし、ゲームよりかはちゃんと選定されてるOVAの八葉が花梨ちゃんに非協力的というのは、いきなり無理難題を押し付けられた側の人間としてはある意味正しい反応であるとも言えます。 

ハチヨーだのなんだのっていきなり言われても知らないもんね。突然与えられた八葉の強い力を受け入れられるかってそれも微妙。そんな時に見知らぬ小娘の世話を申し出るなんてどんだけ聖人なのか、ゲームの八葉のヤバさが際立ちます。

OVAの八葉はゲームの八葉と比べたら、ちょっと現実味のある対応だったなという、そういう話です。ゲームの八葉が人情味に溢れすぎなので。

 

OVAの八葉は『八葉』としては冷たく見えても、『人間』としてはごく普通の反応を取っていたわけです。

 

 OVAの八葉は普通の人、ゲームの八葉は聖人

ゲームの八葉、ありのままの『高倉花梨』にはめちゃくちゃ親切!

 

 

戦闘中に応援してキレられたなら、応援した側にも問題がある

遙か2の八葉が塩対応で冷たい人だという認識が生まれるもうひとつの理由、というかその最たるものは、戦闘中に応援失敗した時の反応が怖いことなんだと思います。怖いのは本当だし、言葉だけならかなり冷たい。

 

しかし、その戦闘中の怖さや冷たさは、遙か2の八葉の専売特許ではないんですよね。

 

初代の八葉達も応援に失敗したら冷たいんです。むしろ2の八葉より言葉がきつい八葉もいるかも。

対である永泉さんに「あなたの言葉に傷ついてばかりでした」って言葉を向けられたことのある泰明さんに「……うるさい」って言われるより、紳士的で優しい鷹通さんに「…今は口を挟まないでくださいませんか?」って言われたほうが精神的ダメージがでかい、みたいなこともあったり。

 

でもまあ、ここは……。1&2の八葉は性格が悪くて冷たい言葉を放ってるわけではないということです。

「一生懸命戦ってるんだから、応援の言葉にイラッとしちゃうこともある」

きっとこれだけです。

だって、神子も結構きついの言ってることあるからね。 

 

でも、「神子を守る八葉なのにこんなこと言っちゃうんだよこの男たちは!」ムーブの楽しさは否定できないところがあるんですよね。(私も何度かしたことあります。反省。)

人間だもの、些細なことでイラっとすることはあるんですよ。純粋な好意でだとしても、就活中の人間に「頑張って」を言わないほうが良いことと同じです。

 

戦闘中の花梨ちゃんと八葉が別人としか思えない

ここからは私の個人的な感情なんですが、遙か2の戦闘セリフってなんか変だな……って思うんですよ。

ちょっとこれはどうなのか?って気になってしまうセリフがある。ストーリーで誰かを傷付ける強い言葉は使わない花梨ちゃんなのに、戦闘でこんなことを言うわけがないよなって思うことが多々あります。

 

「なんとかしてよ」とか「きちんと守ってよ!」とか「次もかばってもらえるとうれしいな」とか「修行が足りないんじゃないの?」とか……。

 

花梨ちゃんはそんなこと言わない……。八葉にすべてを任せて偉そうな態度を取ることはないし、守ってもらうことを当たり前としていないし、傷ついた八葉に「修行が足りないんじゃないの?」なんて……。花梨ちゃんはそんなこと言わない……。この花梨ちゃんは誰なのだろうか……。

「修行が足りないんじゃないの?」で喜ぶ八葉もいる。なんでそこで燃えちゃうのよ。

 

イサトくんは言いました、「こんなヤツ、命懸けで守ってやるんじゃなかったぜ」。

必死に命懸けで戦ってる時に、イラッとすることを言われたら?こんなに頑張ってるのにどうして癇に障るようなことを言われなくてはならないのか?そう思うのは当たり前のことです。「黙ってろ」、「うるせぇよ」、仕方ない………。

 

だからきっと、

戦闘中に八葉に強い言葉をかける花梨ちゃん、花梨ちゃんに強い言葉を返す八葉はきっとパチモンなんです。

 

花梨ちゃんと八葉が築いた信頼関係は、もっと穏やかで優しいものであるはずです。

ということで、私の中では戦闘中の花梨ちゃんと八葉の雰囲気の悪いやりとりはなかったことにしています

 

 

しかし、遙か2の戦闘セリフには良いところもたくさんあります。

恋愛イベント後の追加応援セリフは八葉固有だし、なかには戦闘中にするもんじゃないとんでもないやり取りもあったりするので、これは本当に良いシステムだった。

  

【頼忠&花梨】

「危なくなったら逃げて!」

「おたわむれを。あなたを残して退くなどいたしかねます」

 危なくなったら逃げてくれというのが花梨ちゃんらしい。頼忠さんが逃げるわけねーのに。

 

【勝真&花梨】

「私を信じて!」

「よし、ここはお前を信じるぜ!」

 信頼関係がよい。信じる心、大事です。

 

【イサト&花梨】

「大好きだよ」

「た、戦いの最中に何言ってやがんだよ!」

 これやっっっっっっばい。イサトくんだけが言ってもらえる「大好きだよ」。花梨ちゃんは恋愛イベントでも八葉に「好き」って伝えることがないのに(アクラムと頼忠さんには伝える)、イサトくんは戦闘中に「大好きだよ」って。この特別感。本当に戦いの最中に何やってんだ、この2人は。可愛いね。

 

【彰紋&花梨】

「かっこいよ」

「そうですか? 恐れ入ります」

こんな余裕で「かっこいいよ」を受け止められる、王子様の余裕。戦闘中に「かっこいいよ」をチョイスした花梨ちゃんも可愛い。

 

【幸鷹&花梨】

「絶対に勝てるよ」

「世の中に絶対ということはありませんが、あなたの言葉なら信じられますね」

 私の大好きな「あなたの言葉はなぜか信じられる」じゃん!

 

翡翠&花梨】

「なんとかしないと…」

「私がなんとかしてみせるよ、可愛い人」

 花梨ちゃんが小声で呟いたことをしっかり拾ってる感がよい。「私がなんとかしてみせるよ」だって。よくない!?絶対なんとかしてくれそう。

 

【泉水&花梨】

「私がついてるから!」

「はい、心強うございます」

 シンプルに良。

 

【泰継&花梨】

「あなたは一人じゃないよ」

「そうだな。私にはお前という者がいるのだから」

 あなたのお隣、仲間の八葉がもう一人おりますよ。花梨ちゃんのことしかカウントしてないみたいだけど……。戦闘中に2人だけの空気をつくりあげててめっちゃおもしろい。「大好きだよ」と同じくらいにヤバ。「神子がいるから私は一人じゃない」を戦闘中に噛みしめていらっしゃる。

 

 

花梨ちゃんと八葉のパチモン仕分け

戦闘ではよりストーリーの花梨ちゃんと八葉のやり取りに近い応援セリフだけ信じる

だって花梨ちゃん、イサトくんに「勝てばいいのよ、勝てば」なんて絶対言わないでしょ!?(「勝てばいいのよ、勝てば」は追加応援セリフだけど、これだと花梨ちゃんが女王様みたいでなんか……)

 

 

おわりに 遙か遙か2の八葉とは?

・ 花梨ちゃんを神子と信じていないくせに、仕事やプライベートの合間を縫って花梨ちゃんの神子業に付き添ってくれるなんて聖人みたい!

・敵勢力の八葉は花梨ちゃんを神子と信じるのが遅いけど、同勢力の八葉が噛みついてくれるからよし!

OVAの八葉はゲームの八葉より塩っぽいかもしれないけど、これがあるからゲームの八葉の親切さが際立つ!

・戦闘の花梨ちゃんと八葉はなんか別人みたいなところがあるので、パチモンっぽいやり取りはなかったことにする!

 

遙か2の八葉は、花梨ちゃんに冷たいわけでも塩対応なわけでもない

 

※これはあなたに向けた主張ではありません。 

 

 

遙か2の感想

花梨ちゃんと愉快な仲間たち

2章の始まり、「敵勢力の人間とは協力できん! 帰らせてもらう!」って帰ったくせに、花梨ちゃんが敵勢力の八葉と一緒に出掛けた先で穢れにあたって倒れたと知ったら、「花梨大丈夫? 守ってあげられなくてごめん……。明日からまた来るね、味方勢力のみんなにも声かけとくから」ってすっとんでくる1章パートナー八葉がめっちゃよかったな。これがあるから、出会い→1章の八葉はいつも同じ人を選んでます。だってまじでずっと花梨ちゃんと過ごすことになるんだもん。花梨争奪戦でも明らかに有利です。後に、「お前は花梨の何を知ってんだ? 八葉集めを頑張った花梨を知ってるか?」って顔ができるわけ。

 

「私は泰継さんのお友達のつもりだし、八葉のみんなもいるし」

 (友達なんていないし必要ともしてないと言う泰継さんに対し、「私や八葉のみんなは泰継さんのお友達ですよ」って意味で花梨ちゃんが言った言葉)

 

「お友達のつもりだし」

遙か2の八葉のみなさん、花梨ちゃんを神子と信じていない時期があったせいで、それでもそこそこ仲良くしてた時期があったせいで、八葉である前にお友達だと思われていた……。年の近いイサトくんや彰紋さんをお友達だと思うのはわかるけど、泰継さんまでお友達になるとは……。きっと花梨ちゃんは、「八葉」と「お友達」を区別しないというか、「八葉だしお友達だよね」って感じなんだと思います。

八葉のことをお友達だって言う花梨ちゃん、めちゃくちゃわかる。

 

一緒に京にやってきたお友達がいない花梨ちゃん、京でお友達をつくっていた。

花梨ちゃんのお友達のみなさん、花梨ちゃんの好きな人になれるように頑張りましょう。下手したら告白したって「お友達だと思ってました……」って申し訳なそうに言われるやつです。お友達を恋愛に変化させられるか、心のみせどころです。 

 

源頼忠

ものすご~~~~~~~~い高純度の天然堅物さん。ここまでの人は遙かにいない。花梨ちゃんの言葉を借りると「さらっとものすごいことを言う人」で、言葉を選んでるふうもなく、思ったことをそのまま音声出力するだけでとんでもない口説き文句を生み出せる。恋愛小説なんて書かせたら案外いい線いくのではなかろうか。本当に恐ろしく天然で、不器用で、まっすぐで、神子殿の忠犬です🐶

若かりし頃の過ち(と本人は思っている)と罪の意識に囚われ、人を殺める職業に就いていることに負い目を感じ、常に他者の選択に従う受け身な生き方をしてきた頼忠さん。そんな彼が花梨ちゃんに死に場所ではなく生きる意味を見出すようになり、「この頼忠、永遠の忠誠をあなたに……」ってなる過程、花梨ちゃんの言葉による救済がとっても良かったです。

この人は恋愛イベント中にもかかわらず、やたらと花梨ちゃんに「申し訳ございません」って言っていた。1つの恋愛イベントで7回くらい謝ったこともあるけど、花梨ちゃんはきっと慣れっこなんだろうというのが頼花萌えでもあった。

あとススキのアレ、「ススキじゃなくそんなこところを見てたんですか?」のアレ。おもしろすぎて死んじゃいました。堅物天然が墓穴を掘ったあの姿、多くの人の目に焼き付けてもらいたい。頼忠さんて本当、思ったことを素直に口にしてるだけなんだな……。でもこうなったのは花梨ちゃんの存在があってこそで、花梨ちゃんに出会うまではそもそも喋らないからこんなことも起こらなかったんだろうな……。

現代エンドスチルでトレンチコートに片手突っ込んでる姿に本当に驚いた。突っ込んじゃうんだ……。遊園地デートしてることへの驚きなんて吹っ飛びました。でもどんな顔して観覧車に乗るんだろうってことは気になります。

高倉花梨志望動機に「ずっと誰かのために死ねたら、と思っていました。たった一人の主に命を捧げることが、せめてもの贖罪になると。ですが、あなたが惜しみなく分け与えてくださる清らかな心を、私は心地よいと思ってしまったのです。私のすべては、あなたのものです。あなただけが、私の生きる意味です」って書くタイプの人。

 

平勝真

遙か2の八葉は気の良い若者たちですよと主張はしたけど、この人の怒り立ち絵から発せられる怒気はかなり怖い。「いちいちうるせぇよ。邪魔するなって言っただろ‼」って怒鳴られた花梨ちゃんは本当に怖かったはず(でも花梨ちゃんに対して怖かったのはこれくらい)。

また、「剣の道一直線、ご主人様大好きのお前にしては上出来だぜ」や「ミコドノミコドノ、うるせぇよ。この、源氏の犬が」など、対の頼忠さんへの煽りも攻撃的。まあそんな荒っぽいところも魅力です。

しかし、「花梨に好意を抱いてるぜ」オーラをじんわりいい塩梅で出してくるのもこの人だと思った。「俺たち八葉が、必ずお前を守るから…。俺…たちのそばにいろ。いいな」の「俺…たち」とかね。恋愛抜きの好意なら、どんなに頼忠さんと激しく喧嘩してても花梨ちゃんが間に入ると「花梨がそういうなら……」って引くところとか。

花梨ちゃんにレクリエーションを提案し、「楽しかった〜!」って笑顔で言わせた実績のある勝真さん。やっぱり勝真さん(イサトくんも)って平安時代でも現代的な、花梨ちゃんの感覚により近い付き合いができるんだろうなと思った。馬でパッコラパッコラもできるわけだし。

現代に連れていってもトンチキなことはしないだろうという安心感。きっと「花梨の彼氏はかっこいいけどちょっと怖い」って思われてるんだろうけど、花梨ちゃんが悪い人に絡まれなさそうなのは良い。あと現代服の黒ハイネックに赤ライダースって着こなしめちゃくちゃ似合ってる。スチルの「00年代の若者」オーラが半端ないし。バイクの後ろに花梨ちゃんを乗せて、『今夜月の見える丘に』をBGMに海が見える道を走ってそうだもん。

現代生活にある程度慣れ、街で流れる流行の曲に耳を傾けた勝真さんに言ってほしい言葉、「この曲……浜崎あゆみか?」。

高倉花梨志望動機に「あきらめない心を、お前が教えてくれた。足元を見て、小さくなっているだけの俺を変えてくれたのはお前だ。俺の言葉でお前を縛りたくはない。だが、俺は自分を偽らない。あきらめることはもうしたくないんだ。花梨、お前のそばにずっといたい。お前と同じ未来が見たい」 って書くタイプの人。

 

イサト

「お前がふわふわ柔らかいから」とかいう神花梨レビューで優勝したイサトくん。花梨ちゃんと年も近いし(もしかして彼と彰紋さんを満年齢で数えたら花梨ちゃんと同い年になる?)、花梨ちゃんも「私も、イサトくんといるととっても楽しいよ」って笑顔だし、お似合いだよねえ。

イサトくんといえば最後の物忌みで花梨ちゃんが「京を守れるなら私が犠牲になるのも考えてる……」的な態度を取った時の反応なんだけど、この子すごくない?なんか、若さってそれだけでパワーだよなって思った……。イサ花からシーブリーズのにおいがします……。

といってもイサトくんは作品の元気レッドを担っているわけでもなく、世の中の不条理さとか、命のあっけなさとか、そういうことについて遠い目をしている印象が一番強い。ちょっと不安定なところもあった。でも根はやっぱり明るくて、他人の不安を吹き飛ばせる子なんだよな~!私が一番好きなイサトくんは、「いつかお前はオレの前から消えちまうのかもしれないけど、諦めることは絶対できない」的な、花梨ちゃんが帰ることについて本音を吐露しながらも、帰り際には「今日、オレが言ったことは気にすんなよ。ホントはわかってる。オレの気持ちでお前の幸せをしばっちゃいけないってこと」って笑顔を見せていたイサトくん。なにもここまで自分の願いを諦めなくても……って一瞬思っちゃったけど、花梨ちゃんが幸せであることもイサトくんが諦められないことの一つで、背伸びもなにもしてないのに大人に見えたイサトくんに私は動揺を抑えるのに必死でしたよ。

あと「オレが好きなのは、神子っていう空っぽの器じゃなくてお前本人なんだ!」って言葉、後の遙かなる時空の中でシリーズでもかなり重要なテーマになると思う……。

現代エンドのイサ花ですけど、あれは何をしてるんですか?しかも結構な都会じゃない!?高いビル建ってるし……。イサ花が何をしてるのかはわからないけど、この後2人でマックにハンバーガー食べに行くんだろうなってことはわかります。イサトくんってハンバーガー1個じゃ足りなそう。食べ盛りだから。でも平安人に化学調味料ってどうなんですか?

高倉花梨志望動機に「死ぬために生まれ、死んだヤツを弔うために生きる。何を信じたらいいのかわからないオレを、救いがないと思い込んでいたオレのことを信じると言ってくれたのはお前だった。お前がいるから、諦めたくない。絶対に生きていたいって思える。お前は、オレのすべてだ」って書くタイプの人。

 

彰紋

 「10人以上通ってらっしゃる女性がいる」について、時代的には……なんだけど、花梨ちゃんと一緒に過ごす彰紋さんを見てるとそうも思えなくなってくる。メモブで「生活保護をしているだけ」って断言されてるし……。私はこれを信じるわよ。

もし仮にそういうことで「僕は後ろ盾のない女性をできる範囲でお助けしているんです」って態度をい取っているんであれば、いくらそういう時代の王子様でも遊び人タイプの男は形無しになってしまう。でもまあ真偽はどうであれ、あの時代の人のこの行為の解釈は一択なんでしょうが……。私は何もないと信じます。

神子のことを天女と呼ぶ朱雀シリーズ。彰紋さんの場合は、「いつか帰ってしまう天女のために力を貸すのは東宮として当然のこと」って自分を騙そうとしてたと言った時なんてもう……。天女だと思うことで花梨ちゃんが帰る日を考える苦しみをなくそうとしていたわけです。しかし、京を救うために舞い降りた天女花梨ちゃんは、本当の彰紋さんを見つめてくれる天女でもあったという、そんな感じがめっちゃよかったね。

花梨ちゃんが龍神に取り込まれそうになった時に泣いてたんだよね……。花梨ちゃんを京を救う天女と思い込むことで自分から苦しみを遠ざけようとしていた人が、花梨ちゃんがその天女らしく消えてしまいそうになった時には涙を流す。花梨ちゃんが消えてしまうのはどんな理由をつけても耐えられるもんじゃないってことです。

彰紋さんはどう考えても現代エンドがいいんじゃない?現代スチルのわんちゃんがどこのわんちゃんなのか気になるところだけど、現代でわんちゃんと触れ合う方が彰花の幸せ的には満点な気がする。京に残ったら花梨ちゃんがどういう扱いになるのかも気になるし。許可を得たんなら100%現代をおすすめします。だって現代エンドの彰紋さん、あんなラフな格好してるんだよ!?あんなにコンビニ行きやすくて生きやすい服装がありますか!?

高倉花梨志望動機に「京がよりよい世界になり、人々が幸せになることが僕の望みであり、その他に望むものなどないと考えていました。けれどあなたは、東宮ではない、僕自身の願いを形にしてもよいと言ってくれた。あなただけが、本当の僕を見つめてくれる。僕はあなたが好きです。これがいつわりのない、僕の幸せです」 って書くタイプの人。

 

藤原幸鷹

藤原幸鷹の発言、どれもツボすぎた。

お気に入りは「沈黙はお前を明らかにはしない!」、「翡翠殿、少しお黙りなさい」、「これを機に更正なさい」、「いけないか!」、「女性にこのようなことを言わせて、恥ずかしくないのですか!」です。一番最初のは頼忠さんに言ってて、ほかのは大体翡翠さんに。

八葉の素質があったとかどうとかの知ったこっちゃないわな理由で現代のエリートコースから平安のエリートコースに乗せられてしまったある意味不憫な彼だけど、ここから花梨ちゃんに出会い恋をして、2人で在るべき世界に帰るエンドのドラマチックさはすごい。誰も藤原幸鷹に勝てませんが……。勝ち負けではないけど、勝てません……。「時空の在るべき姿を取り戻せ」って、京を救い、理を歪めた存在でもある幸鷹さんと花梨ちゃんが元の世界に帰るとき、本当に京が「在るべき姿」に戻るわけでもあるから、誰も幸花に勝てません……。

幸鷹さんは8年前に京に召喚されてるけど、現代のどの座標から召喚されたのかは不明なので、龍神はそのへん気を利かせて花梨ちゃんとすぐに再会できるあたりに送ってほしいな。でも花梨ちゃんに合わせたら「行方不明になってた息子が本来の年齢より若い/老いた姿で現れた!」って幸鷹さんの家族はびっくりするんだろうか。難しい。

あと安倍家の陰陽師によって「いつわりの名前」を刷り込まれたらしいけど、「幸鷹」は本名なんだっけ?花梨ちゃんと現代に帰ったはいいものの、本来の苗字と藤原がごっちゃにならんものかちょっと気になりました。

幸鷹さんは現代に帰ってきたら数年ぶりに理系脳が復活するんだろうか。「かつてはあれほど見慣れていた物理の数式が、今の私には美しく思えてならないのです」ってなんのかな。私には到底理解できないけど……。

高倉花梨志望動機に「あなたに出会い、私は真実を得ることの意義を考えるようになりました。そして、あなたの手により真実を与えられた。失ったものなどありませんでした。真実、過去、広い視野、すべてが私の財産です。あなたに恋をするために、京に来ました。あなたは誰よりも大切な人で、私のただ一人の真実です」って書くタイプの人。

 

翡翠

お頭が八葉として力を尽くすのは「高倉花梨がそれを望むから」なんだよね~!最終決戦でも「京がどうなろうと知らないが…(まあ伊予の人だしね)」とか言っちゃうし、でも命懸けの百鬼夜行退治の先陣を切ってくれるし(最終決戦パートナーに選ばれたからね)。「私は可憐な白菊のために戦うのだよ。その先に京の未来があるだけだ」、みたいなイメージ。「私は、君の犠牲の上に成り立つ京になんか興味ないね」って本当に言ってたし、花梨ちゃんが役目に消費されるのを美談とせずにはっきり否定するのが翡翠さんの魅力だと思いました。

でも、最終決戦で花梨ちゃんが龍神を呼ぼうとした時、京を救うという大義を大事にしていた八葉でさえ「やめろ! お願いだからやめてくれ……!(花梨ちゃんが龍神にのまれて戻ってこれないかもしれないから)」って必死に引き留めようとするのに、翡翠さんだけは「私は君を信じていていいのだね? きっと戻ってくると…」って花梨ちゃんの意志を尊重して、選択を信頼する。これができたのは翡翠さんだけで、花梨ちゃんの個が役目に潰されることをよしとしない翡翠さんだけがこうして花梨ちゃんを送り出すんだ……って思うとやっぱり翡翠さんはすごい人です。

これまでの話にも対応して、翡翠さんの「私はね、君に強さを期待をしないよ。それが君に負担をかけるかもしれないから。君は他人の期待など気にせず、好きなようにやりたまえ」って言葉、身一つで異世界に連れてこられた少女にとって、強さを期待されないことは救いでもあったかもなあとか思う。高倉花梨の自由を愛する男、橘雅弘。

現代のお頭はどんな感じで花梨ちゃんの両親に会うのかが気になる。間違いなく両親とも上手くやれるんだろうけど、やっぱりダブルスコアだし、親からしたら同世代の子を連れてくるのとでは最初の印象も違うだろうし……。娘がダブルスコアの色男を連れて来たらビビりませんか?花梨ちゃんの両親に「橘雅弘と申します」って名乗るところが見たい。あと「橘雅弘」って書いてある保険証が見たい(健康保険加入済み)。

1の友雅さん(写真家)とは違って現代で何の仕事をしてるのか不明なのに、やっぱり金持ちイメージがある。花梨ちゃんがその理由を訊いても「逢瀬の最中に無粋というものだよ、姫君」ってはぐらかしそうだけど、FXとかやってんでしょうね。

この人の言い回しすごくないですか?創作するとしても難易度えぐくないですか?

高倉花梨志望動機に「私は君に執着することで、自分を失うことを恐れていた。失うかもしれない恐怖を、執着しないことでなかったことにしてきた。優しい薫りだけを残して吹き抜けていく風のように、君は永遠ではない。だが、君が君であることは変わらない。私の憧れは、君だ。私は君の望みを叶えるよ」 って書くタイプの人。

 

源泉水

笛吹いてくれるし、珍しいお菓子やおもちゃをくれるし、穏やかで優しいし、ネガティブ自己否定を乗り越えられたらとっても頼りになる御人だと思われる。乗り越えなくても頼りになるけど、乗り越えたら八葉最強でしょうということで。

親世代のドロドロ思惑に巻き込まれて不当な扱いを受け、自己肯定感が地に落ちていた泉水さんが、花梨ちゃんに「あなたのために強くなりたい」と……。決戦前に「今、私はあなたを守る力を強く自覚しています。この気持ちが、私を強くします」って自己否定終了宣言があったとき……。花梨ちゃんによってトラウマが癒され生き方が変えられた八葉の中には、エンド後でもまだ「もうちょっとケアしましょう!」って状態の人はいると思ってるんだけど、泉水さんのメンタルケアプログラムは終わったと思う。後は幸せになるだけです。

泉水さんはいつだって包容力に溢れているので、龍神につれていかれそうな花梨ちゃんを「私にしてあげられるのはこうしておそばにいることだけ…」って抱擁したことがある。すごい、他の八葉は超焦った顔で花梨ちゃんの手首を掴んだり、壁ドン(これほんと謎)したりの状況に、抱擁しながら神仏に祈るという……。この人は只者ではない。なんだか八葉で一番余裕を感じた。自己肯定感さえなんとかしてしまえば、一番図太い人なのかもしれない。あと夜泣きした赤子をあやすの超上手そう。

現代エンドのデートスポットはイメージぴったりだったし、私の脳内ではこの後花梨ちゃんを家に招き、「お口に合うとよろしいのですが……」でピエールエルメのマカロンを出す、そんな男です。もみあげの毛量は減らしてしまわれたのかしら?

高倉花梨志望動機に「叶わぬことを望んで傷つくくらいなら、初めからあきらめた方がよいと思い、今まで生きてまいりました。ですが、あなたを望むことは、どうしてもあきらめきれなかった。今、私はあなたを守る力を強く自覚しています。新しい人生を、あなたと共に歩んでゆきたいのです。あなたをお慕いしています」 って書くタイプの人。

 

安倍泰継

感想がありすぎて逆にここで書けることがないんですが、後で個別感想は書きたいです。

高倉花梨志望動機に「私はお前のために生きてきた。お前が現れて、私という存在に八葉という意味がついたのだ。お前は私に、心をくれた。お前と会わなければ、誰かを想うことも、苦しみを覚えることもなかった。お前がいなければ、この暖かい優しさと淋しさという痛みをどうしたらいいのかわからない」って書くタイプの人。

 

平千歳

「あなたと私は違いすぎる。八葉がいるあなたと、いない私では…」

黒龍の神子だけでは龍に喚ばれた理由の根本解決を図ることができないから、白龍の神子が現れるまでに迷ったり利用されがちという事実、龍神システムしっかりしろとしか言いようがない。龍神の神子は2人で1つってことだとしても、先に選ばれた黒龍の神子をもきちんと導けや。

黒龍は千歳に「黒龍の神子を補助する人物」としてシリンを授けてくれたけど、本当に必要なのはそういうことではない……。どの時空の黒龍も割と頓珍漢なところがある。1と2と6の黒龍なんて、自分が選んだ黒龍の神子がどんなことに力を揮おうが見て見ぬふりで自由にさせてるんだもん。そのせいでこれまでの遙かシリーズで鬼の一族に利用されて傷ついた黒龍の神子が3人もいるって、黒龍が何を考えてたのかさっぱりわかりません。

神子に寄り添いはするけど、間違った道に進もうとしていても(それを神子が正しいことだと信じていたとしても)、ただ強い力を与えるだけなのが黒龍の性質なんでしょうか。1と2の黒龍は、神子の素質を持つ人物の孤独に喚ばれたから特に。

 

あなたが来て──私の世界をぬりかえた。明るく輝く、朝の色に。

 

お兄ちゃんと一緒に千歳も現代に連れ帰りたいよ。ズケズケ言うタイプの兄と、人見知りの妹。可愛いよね。でも兄妹してB型で、制作に与えられたこの印象記号的に、兄妹らしく似通った部分があるんだろうなあと思う。

花梨ちゃんが千歳の胸に飛び込むのがめちゃくちゃよい。花梨ちゃんを自分の腕で抱き止めるのは対の千歳ってわけ……。千歳が小柄なのも可愛い。あんま花梨ちゃんが160㎝のイメージがないんだけど(150~155㎝くらいに感じる)、千歳が150㎝なら「なるほど!」って思える。二人並べば千歳が相当ちっちゃくなるんだね。

 

ホワイトデー企画のこれ、バレンタインに千歳にお菓子をあげた花梨ちゃんと、ホワイトデーに花梨ちゃんにお返しのお菓子をあげた千歳。普通にお友達ができてるんだ……って感動した。もちろん2人の仲は何も問題はないんだけど、環境が許すのかという話で……。「京の小正月」だと兄妹仲もそこそこ良好、そして紫姫と花梨ちゃんと女子会しよーねって話になってたから、いろいろなものが千歳を守ってくれてることを祈ります。

千歳「…まるでお友達みたいね」

花梨「やだなあ、お友達だってば!」

千歳「…ありがとう」

これ、すごくいい。 

エンド後の花梨ちゃんは千歳に貴族の姫っぽいことを教えてもらってるというのが私の脳内設定なので……。花梨ちゃんに会える日が楽しみでそわそわする千歳とか想像しただけで可愛いな。

ほんと~~~~~~~~に千歳も一緒に現代に連れ帰りたい。花梨ちゃんと同じ高校に通ってほしい。恐らく女子高なので千歳も馴染めそう。毎朝男のバイクの後ろに乗って登校するもんだから同級生に「いつも彼氏に送ってもらってる」って思われてほしいし、花梨ちゃんの「あの人は千歳のお兄さんだよ(そして私の彼氏だよ)」で「似てな……」って思われてほしい。 勝真さんがまだそこそこ若いのも良い。

花梨ちゃんと千歳を2人で遊びに行かせるもの心配だと、女子高生の遊びに付き合うことになってほしい兄ナンバーワン・勝真さん。

 

星の一族

深苑が千歳の元にいったの実はめちゃくちゃ良いと思ってる。龍神の神子に仕えるのが星の一族なんだから、千歳につかない理由なんてないわけです。花梨ちゃんに紫姫がいたように、千歳にも深苑がいてよかった。龍神システムがもっとちゃんとしてれば、黒龍に選ばれた千歳を星の一族が保護することもできたのかもしれないけど、貴族の姫と幼い星の一族が結びつくのは難しいのかもしれない。

これは深苑や紫姫よりも前の代に言いたいんですけど、「神子は2人いる」だけでも当たり前の認識にしておいてほしいです。

 

アクラム

もう仮面つけるのやめよう。

夢浮橋の花梨ちゃんとのイベントで根は真面目で悪目立ちを避ける人だってことがわかったので、仮面つけるのやめよう。

爺さんからの毒教育で、鬼の首領として尊大に振る舞う生き方しか教えられてないからか、2のアクラムの頼りなさげな姿といったら……。1のアクラムを知ってると、2のアクラムの大人しさにまじでビビる。特にエンドなんて「ま、満身創痍……」ってほどしおらしくみえる。でもまあ仮面をつけない彼の心は随分前からくたくただったんでしょう。

鬼の首領として似た立場にいるのは6のダリウスだけど、ダリウスは「人」が好きで共存を図っていたのに対し、アクラムは「人」を支配しようとしていました。そういう思想を爺さんに刷り込まれてたし、平安時代の鬼の一族は大正時代よりもずっと迫害されてたので。ダリウスとアクラムの仮面の使用頻度の違いを考えると、より仮面に依存してたのはアクラムで、首領としての生き方に依存してたのもアクラムです。こういう生き方しか知らないアクラムにとって仮面は矜持、でもそれを外してしまえば残るのは何かに縋ろうとする裸の心のみってわけです。

だから、彼が花梨ちゃんの「人柄」に惹かれたとかいうのは痺れた。アクラムは花梨ちゃんの心に翳りはないと、花梨ちゃんこそが祝福だと信じてるし、花梨ちゃんに心の全てを預けるつってんですよ。なんか……よかったねって感じ……。言えるのはそれだけ……。ついでに言うなら、エンド後のアク花は「田舎に移住した若夫婦! いったいなぜ?」みたいなノリで楽しくやってるような気もする。

アクラムの情操教育はこれからです。これから花梨ちゃんと一緒に鬼の首領じゃない生き方を知っていくんだよ。1のアクラムなんて身内にクズクズ言いすぎてたからね。「ちくちく言葉は使ったらだめだよ、アクラム」、まずはこっからです。

この人の恋愛イベントは朝っぱらに起きるので、花梨ちゃんの神子業に支障が出なくてほんとに助かりました。細かな気遣い。根は真面目だね。本人にそういうつもりがなくてもね。

 1のアクラムとの大きな違い、それはかつて自分が仕留めた黒麒麟の剥製を肩にかけるのをやめたことです。見栄えとしては良いけど、趣味としては最悪だと思ってたので下ろしてくれてよかった。今の衣は落ち着いていてとってもお似合いですよ。

あとこの人は26歳なので、31歳のお頭に「若さというものかな?」って煽られるのがよかった。尊大に構えてるけど、お頭からしたら「若気の至り」にしか見えてないっていう。この時代の5歳差ってかなり大きいはず。でもお頭はアクラムの年齢を知らないはずなので、ただ彼の振る舞いから青さを感じ取って「若さというものかな?」って言ったんだろうか。お頭はやっぱすごい。

 

 

 

遙か2への気持ち

ありがとう、遙かなる時空の中で2。

 

これは確か3年ぶりの遙か2でした 

 

最初はみんな恋愛エンド迎えればいいか~で始めたのに回想&おまけ全埋めした

 

恋絵巻を手に入れたので起動しました。ボイスチョイスがかなり笑わせに来てた。縮小するだけで最終決戦のあの「私を置いていくのか?」を言われんの。 

 

恋絵巻で見た泰継さんの花梨おかえりスチルの表情が移植版とは明らかに違ってて、遙か2本編でもそうなのか確認するためにPC版もやることにした。でもマウスがぶっ壊れててうさぎに餌やりがかなり厳しいので中断しました。

 

遙か2はまず2013年にPS2版を、それからもPSP版もちょこちょこやってたんで完全な初見プレイじゃなかったんですが、ほぼ初見のような気持ちで100%楽しみました。

超楽しかったな……。初見から約7年、これまで刺さってなかったカプに今回ずっぷりハマってもうて……。やっぱり人って7年もあればツボも感じ方も随分変わるもんなんですね。

推しカプの片割れではなかった男が、経年で推しカプの片割れに変化していることに気付いた瞬間。

超気持ちよかったな……。知ってる人の恋愛をおさらいするノリで進めてたのに、「あれ……? もしかしてこの男、今の私の推しカプに……?」って自分の変化に気付くんですよ。刺さらないと思っていたものに刺されるって楽しいなー!

 

遙か2はおまけシナリオの本編補完能力がめっちゃ高いです。苦労してすべての回想を回収する価値があるほどのおまけシナリオ。

個別回想を埋めて登場の「遙かなる想い」は「ただのスチルコメントだから苦労して回想回収しなくてもいいな」ってもんじゃないですよね。これで「え!?!??!????そんなこと思ってたの!????!?!?!?!???!?!?」ってことを言う人もいるし。本当にびっくりした。花梨ちゃんへの愛情がすごい。ルビパは「これはおまけじゃなくて本編の一部だからちゃんと見ろ」とでも言っといた方がいいです。

「はるたどり」も妄想みたいな最高の内容だったし……。「うるわしき京」も五行60達成する価値がありすぎた。花梨ちゃんへの愛情、ほんとによかった。

 

花梨ちゃんを信用している八葉が花梨ちゃんに微笑む、それだけが遙か2ではとんでもない糖度に感じられるんですよね。

沖縄のさとうきびを齧ったことがありますか?硬い竹みたいなのを齧って汁を吸うあのサトウキビです。いくら砂糖の原料といってもサトウキビ自体は自然な甘さです。マカロンやクッキーみたいな派手な甘さではありません。でも観光客はそんな派手な味がしない想像はついてるし、加工前のサトウキビがどんなものかもなんとなくわかっているので、青臭さが残る汁でも「甘いな……」って思えるわけです。そしてこれがサトウキビの甘さなんだなと認識して、満足するんです。サトウキビはサトウキビらしさで観光客を満足させるということです。

遙か2もそんな感じなんですよ。遙か2が青臭いって話じゃないですよ。なんとなく予想していた糖度ドンピシャのものを提供してくるから満足度が高いって話です。というか、遙か2の世界観で表現できる甘さの上限ギリギリまで攻めてると思うんですよ。末法の世なんていかにもな暗い世界観、どろっどろに甘い展開なんて不自然です。それにプレイヤーだって、遙か2がどろっどろに甘い恋愛が売りじゃないってことはプレイ前でもなんとなくわかりますよね。気になる殿方が好む紙に花を添えた文を出したり、気になる殿方が好む香を焚いたりする世界観ですもん。

だから、葉っぱが花梨ちゃんに微笑んだり、ほんのり花梨ちゃんに気がある振る舞いをしたりするだけで身悶えするほどの糖度に感じるし、「求めていたものはこれ」って思える。遙か2は世界観に相応しい良質な糖度を丁寧に仕上げてますよね。遙か2には遙か2らしい良さがぎゅうぎゅうに詰まってるんですよ。

あと、遙か2の葉っぱは言葉を尽くして花梨ちゃんに想いを伝えてくるので、話が長いんですよね。ずっと一人で喋ってませんか?ってくらい長い。でも、自分の想いの全てを言葉で表現してくれるところがすっごい良い。たまに「つまりはなにが言いたいんですか?」って思うこともあるけど、花梨ちゃんがそれを上手く汲み取ってくれるのもおもしろい。本当に、言い回しがねっとりしてて大好き。

遙か2の葉っぱの言い回しは長くてねっとりしてるんですが、決して冗長ということではないんですよ。葉っぱたちが悩みをどのように考えているのか、葉っぱの言葉ですっごくリアルに描写しているから、きっと話が長いんですね。

 

私は遙か2の文章がすっっっっっっっごい好きです。あの文章って葉っぱの性格が緻密に編まれてる感じがしませんか?本当に表現力がある人が書いたんだなって思うくらいに遙か2の心情表現はリアルで、それなのに世界観は雅なままで、本当にどうなってんだかわからない。私は学がないので、文章の善し悪しや己の好きな文章がどういうものかは理解できません。でも、遙か2の文章はそういう私にもすごさを感覚で分からせてくるんですよ。そういう点も、遙か2の魅力だなって思います。

 

 

 

この記事を書いてる時点で、毎日遙か2のことを考えるようになって2か月経ってます。遙か2以外のことを考えたくても遙か2のことばかり考えてしまうので、恋なら一番楽しい時期かもしれません。

遙か2葉っぱの振る舞いから、彼らが花梨ちゃんのことを大切に想ってることを感じ取る度に自分の顔が本当に緩む。みんな花梨ちゃんのことが好きなんだよな……。八葉でも何でもない男と神子っぽい少女として共に行動する期間を経てるから、みんな花梨ちゃんのことを可愛く思ってるんだよな、きっと……。

 

そんな遙かなる時空の中で2が好き。

 

 

9/9 追記 血反吐を吐いて過去ツイを漁ってきました。もっと直接的に八葉が冷たいだなんだ言ってるツイートがあったんですけど、嫌になって最近消してました!

 労わってるわ!!!!!!!!!!!

①蝶毒プレイヤーは口が堅い②オタクはやたらとチャイナ好き

蝶毒ネタバレです

 

私はかなりのツイ廃乙女ゲーマーです。そのおかげで未プレイ乙女ゲーでもフォロワーの盛り上がりを見てあーあの攻略対象ね(笑)知らないけど知ってる(笑)してきたんですが、してきたつもりだったんですが、今回例外がいたことを知ってしまいました。

 

攻略対象の所属はアロマリエ』、タイトルは『蝶の毒 華の鎖』。

みんな大好き蝶毒にその男はいたのです。

 

以下蝶毒のネタバレです

蝶の毒 華の鎖~大正艶恋異聞~ - PSVita

蝶の毒 華の鎖~大正艶恋異聞~ - PSVita

 

 

相姦愛好家御用達『蝶の毒 華の鎖』 

蝶毒の公式お兄ちゃんである瑞人お兄様が百合子と血の繋がらない兄であることは知っていました。これを知ったのは「蝶毒の兄妹ガチ兄妹!?」って気になりすぎて調べたときだったかも。乙女ゲー界少しの例外はあれど、お兄ちゃんは義理がデフォもんね~ガチの近親相姦はなかなかないよね~って、それ以外のことは調べなかった。蝶毒の兄妹が血縁か知りたかっただけだから……。

乙女ゲー界は兄妹カプに執着があるオタクも生息する世界、実のお兄ちゃんではなく義理でした~二人に血の繋がりはありませ~ん!されたら兄妹カプ愛好家は怒るはず。私はガチ血縁の兄妹カプが特別好きというわけではないけど、義兄でした~!にぶち当たる度に詐偽やめろと思いはする。兄妹カプ愛好家の心を弄んではいけない。 容姿が似てないと血の繋がりは期待できないと学びました。(私が好きな乙女ゲー兄妹カプは『マ』から始まり『リ』で終わるあのカプです)

 

だから不思議だと思ってたんです。兄妹カプ愛好家も大満足らしい『蝶の毒 華の鎖』の存在が。

「近親相姦好きなら蝶毒お勧めしますよ!」

「蝶毒のお兄ちゃん(真)」

ツイッターの人達がなんか不思議なこと言ってる……蝶毒のお兄ちゃんって義理なんじゃないの?兄妹カプ愛好家は血の繋がりがなくても愛せるのかな?珍しい……

私はこの状態で約5年ツイッターやってたわけなんですけど……先週あたり……乙女ゲーを調べてたら知ってしまったんです……

そう……でしたか……。は、はは……そうか……そうか……いえ、よかったんです……何だ、そうでしたか……百合子の実兄が真島だったとは……

 

ツイ廃乙女ゲーマーが真島と百合子が実の兄妹だということを知らずに約5年もツイッターをやってたことのヤバさを考えてみてほしい。

蝶毒プレイヤー口が堅い

義兄バレの後に実兄登場だなんて展開熱すぎる。こんなん誰かに話したい。ツイッターで大声で話したい。でもこれは伏せるべきことだと、この事実を知りながら蝶毒をやった私は理解している。だって知らないでやった方がおもしろかったなってちょっと後悔してるから……。

 

真島と百合子にハア~ヨイヨイ

・蝶毒愛好家、「真島はすごい」「まじゆりまじゆり」に全てを秘めすぎ。

・繁子ママ「真に愛せるのも、血を分けたものだけ……この体に流れる血潮が、それを求めているのですよ」真島と百合子が実の兄妹だと知ったオタクにそれは効くからもっと言って。

瑞人√

・一周目を瑞人お兄様にしたのはある意味よかったのかも。何も知らない百合子が瑞人を「お兄様」と慕うのは興奮した。

・百合子がいう「二人きりの兄妹」たまらなかった。百合子と思い出を共有する方のお兄ちゃんは「百合子と血の繋がりがないと知ったとき、絶望と同時に希望も受け取った」と言う。ならば血を共有する方のお兄ちゃんは……

・血を共有する方のお兄ちゃん、瑞人と百合子を指した「たった二人の、ご兄妹なんですから」を泣きそうな顔で言うんじゃないよ……

・血を共有する方のお兄ちゃんの「よくもあんな畜生にも劣る汚らわしい真似ができますね」あ~~~~~~なにもいえない

秀雄√

・真島、表情に僅かに痛みのようなものを滲ませるんじゃない!この百合子はもう鳥貴族が決まってるんだよ……

・真島は外国で顔割れすぎ

藤田√

・どの√でも百合子の真島に抱いていた淡い恋心がそれ以上の別の恋心に負けるのは悲しいね。真島は過去になっちゃうもん……

・百合子が真島を『明るく太陽のよう』だって思ってたのが好き

斯波√

・百合子が真島のことを『一緒にいると安心する』『ずっと一緒にいなければならないのなら迷わず真島を選ぶ』って思ってるところで時間が止まってくれればいいのにな……

・『家族のなかった斯波の、母であり、妹であり、恋人であり、妻であろうと』って百合子の独白で、それは真島にもお願いしたく……って思うけど、真島は妹である百合子には恋人や妻は求めないし、反対に恋人や妻である百合子に妹は求めないし……でもまあ上海愛玩人形は……いいですよね……壺中天も……

ノーマル√

・『彼らも兄妹、母も兄妹、そして自分と兄も……。もしかして、その順番が生まれやすい家系なのだろうか?』うーーーーーーんここで百合子が指してる”兄”はちょっと違うけど正解!

・百合子が真島との血の繋がりの自覚をはっきり自分の言葉で表現してくれるのはノーマル√だけ!『……今までは気付かなかったが、やはり、似ている』

・「……あなたは、私のお兄様……ですものね」私は百合子のこの言葉が一番聞きたかったのかもしれない。「好き」より聞きたかった。

・真島と百合子兄妹は同じ体臭

・「俺たちには、腐った甘い血が流れているんです」

・『ああ、兄なのだ』『この男は、自分の血を分けた、兄なのだ!』これが聞きたかったのこれが!!!!!!!!!!!!!

・百合子が真島は優しい太陽のようなにおいがするって言った……ちなみに百合子と思い出を共有する方のお兄ちゃんは百合子のことを「お前は僕の太陽だ……いつも後ろ向きな僕を、その光で照らしてくれる」と言ってたね……繁子の子供は太陽か……

真島√

・真島√解禁後のこれは繁子と繁子お兄やんの……『────それでも僕らは、この体に流れる血で繋がっている。死ぬまで、永遠に』

・百合子が真島に告白してれば真島との未来の可能性が拓くのか……こんなに簡単なのに他√ではなんであんなことにって思っちゃう……真島の傍では楽に息が吸えるんでしょ……

・同じ血に惹かれるお兄ちゃんを追いかける妹

「血は……争えない、ということでしょうね」

繁子ーーーーーーーーーーー!!!!!

・真島と百合子、百合子が髪切った後なら顔が似て見える

・『────妻であり、妹である、愛すべき彼女のために』すごく全人類が好きそうな独白だな……真島が百合子に実兄カミングアウトしないの好きすぎる

・清お兄ちゃん、妹を他の男に奪われたくない嫉妬で夜会をぶち壊していた

・清お兄ちゃんは百合子の前では「真島芳樹」にしかならない……

・百合子の「もう……そういう言い方、なんだかお兄様みたいだわ」に、どざえもん化しがちなお兄様を想った

・オタクが好きなもの、セリフや独白でのタイトル回収。

『あなたは甘い、甘い、毒の華。あなたにとっては、俺がそうなのだろう』

『絡まり合って解けない、罪の連鎖。────甘い罪悪の鎖』

『蝶の毒 華の鎖』って真島と百合子兄妹おまえらのことかーーーーーーーー!!!!

・愛人エンド。チャイナまじゆり……真島が唯一信じられる人間が百合子か……でも氷の女帝はダ……

・おかしなお姫様!好き!

 

真島のお兄ちゃんは百合子の前髪ぱっつんチャイナが好き

上海愛玩人形を知れた満足感が凄い。というよりチャイナまじゆりをみれた満足感かもしれない。有名だもん真島と百合子のあのタペストリー……

 

真島は過去の事件のせいで子種がなくなったようだけど、この設定があるからこそ真島と百合子の関係に脳汁がでまくる。蝶毒、真島以外のエンドは百合子が妊娠してるかもう子供がいるかで、真島がああなだけ血に囚われずに子孫を残してる人達が際立つ。真島とのえらい違いを感じたのは瑞人お兄様。

「……百合子……子供が、欲しくはない……?」

「僕は、お前と家族を作りたい……幸せな、明るい家庭を……」

って思い出を共有する方のお兄ちゃん瑞人の言葉が……真島と同じく出生で悩んでた瑞人だけど、血が邪魔にならないもんね……真島……

「許すも何も……私も欲しい……お兄様の子供を、産みたいの……」

こう、子供が作れない上に実の兄妹の真島と百合子(もしかしたらはあるかもだけど)を蝶毒の中心に据えておきながら、義理の兄妹の瑞人と百合子に『子供を作ると決めただけで自由を感じる』と思わせるっていう……あれ……これは真島ゲーなんでしょうか?真島を選んだ百合子は決して不幸じゃないけど、真島ゲーなの??

 

真島(血)と瑞人(思い出)、二人とも百合子の兄だと言い張ってもおかしくないものを持ってるから難しいねユリさん……取り違えベイビーと似た倫理問題だから難しいよ……散々「義兄はがっかり」言ったけど、生まれたての百合子は猿みたいだったとか、小さい百合子は自分のあとをいつもついてきたとか、そういう百合子との思い出がたくさんある瑞人お兄ちゃんは確かに百合子のお兄ちゃんだよ……

 

私は真島と百合子を一緒にしてあげたいです。

 

 Vita蝶毒を一日かからずトロコンした直後にPC版とFDが届いた!さっそく真島と百合子の続きを見てしまったけど……ああこれがまじゆり

(おわり)